2011/08/05放送予定の日本テレビ系終戦記念ドラマ「この世界の片隅に」で景子嬢が主演するわけですが,その直前ガイド兼PR番組が2011/08/01深夜から4夜連続で放送されていました.4夜連続とはこれまた力が入っていますな.
この作品はこうの史代さんの同名漫画のドラマ化です.戦時下の広島県・呉市を舞台に,過酷な状況下にあっても温かさとユーモアを失わない人々の生き様を,ある若い夫婦とその家族の姿を通して描いています.
今回のガイド番組第一夜では,景子嬢が演じる主人公・すずとその夫・周作 (小出恵介氏) の夫婦の絆をテーマとしていました.
突然縁談が舞い込んでずっこけーの.
トツギーノ.
ほぼ初対面で結婚したすずと周作 (実際には幼い頃に一度会ったことがあるがすずは覚えていない) が徐々に絆を深める過程,その途中ですず・周作双方の初恋の相手が現れて微妙な空気が流れるひとときなど,この作品の見所の一つですね.
すずの幼馴染で初恋の相手,重巡洋艦「青葉」乗組員の哲 (速水もこみち氏) が突然遊びに来て,すず・周作夫婦のすれ違いが生じる一連のシーン.
おっ,景子嬢独特の泣きのシーンもあるようですな.最後に景子嬢からのメッセージ:「一人でも多くの方に見ていただきたい作品だと思っておりますので,皆さんぜひ,8月5日夜9時から 『この世界の片隅に』 ご覧ください」
以下,どうでもいい余談ですが……
当方は戦史・兵器史趣味者なので,こういうドラマや映画ではその方面の描写に注目してしまうわけですが,上掲場面を見てとりあえず過度な期待はしないことにしました.(^_^;
これはすず・周作夫婦が戦艦大和を遠望する場面なのですが,画面右手に見える貨物船が全てをぶち壊しています.明らかに戦後建造されたタイプの船舶が写っている違和感,戦艦大和の巨大な印象を損なう乾舷の高い大型船体.言ってみれば,時代劇で江戸城天守閣の背後に東京タワーがそびえ立っているようなものです.
こういった「場面の雰囲気を損なう小さな問題点」を修正できるところが現代ディジタル技術の強みじゃろうに,なんでそれをせんのかのぅ.気が利かんスタッフじゃ.
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レイによって日本テレビ系の終戦記念ドラマ「この世界の片隅に」の直前ガイド兼PR番組です.今回の番組第二夜では,景子嬢が演じる主人公・すずとその幼馴染・哲 (速水もこみち氏) の初恋がテーマでした.
幼い頃は喧嘩ばかりしていたけど,やがてお互いに気になる存在に……という,よくあるパターンですな.
すずに突然の縁談が舞い込んだとき,すず自身は「相手はたぶん哲だろう」と勝手に勘違いして哲に挨拶しに行ってました(笑).こういう天然ボケ的な気質,おおらかかつドジな言動で随所にちょっとした笑いや可笑しさ醸し出すのがすずというキャラクターの魅力なのですが,それがどのように描かれるのでしょうかね.
初恋の相手・哲ではなく,ほとんど初対面に近い周作 (小出恵介氏) と結婚したすず.やがて夫婦の絆が深まってきた頃,海軍に行った哲とばったり再会して,すず・周作・哲の三者の間に微妙な空気が流れます.気まずいのぅ.(^_^;
その哲がすず宅に遊びに来て,ますます気まずい,微妙な感じになって参りました.
この辺がいちばんドキドキするシーンですね.
周作という夫がいる以上,すずが哲と結ばれることはありません.また敗色の濃い苛烈な戦況の中,この2人が会うのはこれが最後になるかも知れないという思いもあったことでしょう.そういう意味で切ないシーンでもあります.
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広島テレビのスポットCM,“広テレ! じゃん”にてドラマ「この世界の片隅に」の宣伝が流れていました.
上掲左画像は,2011/07/07に呉市音戸町で行われたロケの様子です.2011年7月上旬に景子嬢は広島を訪れて呉市とその周辺でロケを行っており,広島ローカルのニュースにも登場していたようです.小生は事前に情報を把握しておらず,全て見逃しておりますが.(T_T)
一方,上掲右画像はこのドラマについて語る景子嬢.物語の舞台となった呉市を実際に訪れ,呉の人々と共にそこで撮影を行うことができたのはとても感慨深いといったことを話していました.
ドラマのPRをする景子嬢と小出恵介氏.景子嬢が「広島の皆さん,ぜひご覧ください」と言った後,頭を下げる小出氏とそのまんま微笑む景子嬢の対比が絶妙に可笑しかったです.(笑)
「この世界の片隅に」プレゼントクイズもあるよ.賞品は呉・海軍カレー10食分と海軍さんのコーヒーじゃけぇ,どんどん応募しんさいや.
ちなみにクイズは「このドラマにチョイ役で一場面だけ出演した広島ローカル局の某アナウンサーが一言発した台詞は何だったか」というものでした.(笑)
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