太陽と海の教室 #6 [フジTV系]
2008/08/25
第6話は，なんと，AKB48・前田敦子嬢が演じる不思議UFO少女の家族の問題を主軸としたエピソードでした．まさかこの娘がメインとなる話があるとは思いませんでした．
さて，戸田恵子校長と未履修問題について話す景子先生．景子先生は生徒たちの受験のために問題が発覚しないことを望む立場ですが，戸田校長はそれを良しとせず，問題を告発する覚悟を決めているようですね．
ある日のホームルーム中，不思議UFO少女・前田敦子嬢が「あと39時間で地球が滅亡します」と悲鳴を上げて教室を飛び出してしまいます．慌てて彼女(と織田先生)の後を追う景子先生．
前田嬢は体育館に“結界”を張って横たわっていました．織田先生は前田嬢とともに“結界”の中に横たわり，彼女に語りかけます．景子先生は対処に困り，“結界”の中の二人を見守るしかないのでした．
ということで，本日の前田敦子嬢，その1．前田嬢は，「39時間後に地球が破滅し，UFOが本当の両親の住む星へ自分を連れて行ってくれる」と荒唐無稽なことを語り始めます．実は前田嬢の両親は彼女の本当の両親ではなく，捨て子だった彼女を施設から引き取った養父母なのです．どうやら前田嬢の不思議系言動は，単なるオカルト趣味などではなく，家庭の問題と関係があるようです．
景子先生と織田先生は前田嬢の家庭を訪問し，両親から話を伺います．
前田嬢は美術系の才能があって絵が上手いのですが，小学校時代以来，彼女が描く両親の似顔絵には顔が無く，のっぺらぼうの絵ばかりなのでした．実の親に捨てられたことが前田嬢のトラウマとなり，養父母のことも心の底では受け入れることができないようです．
「私には誕生日がありません．私は祝福されずに生まれてきたのです．私は失敗作なんです」と前田嬢は泣きながら言うのです．捨て子だった前田嬢の本当の誕生日は誰にもわかりません．現在，“前田嬢の誕生日とされている日”は，養父母が決めたものなのです．前田嬢はそのまま姿を消して行方不明となり，翌日も学校に出てきません．
一方，戸田校長はついに未履修問題を教育委員会に告発したようです．しかし，どういうわけかそのことが表面化しません．どうやら理事長が何らかの手段を以って問題の表面化を押さえ込んでいるようなのです．いったいどういうことかワケがわからず，困惑する景子先生．
さて，その日の授業中，欠席している前田嬢から突然クラス全員にメールが届きます．「今夜，地球が破滅します．我こそは地球を救ってみせるという方は今夜，校庭に来てください」と．織田先生は「地球は俺が救う」と返信して，何かの準備を始めます．
ということで，本日の前田敦子嬢，その2．その夜，織田先生は校庭に大きな電飾のバースデーケーキを作って前田嬢の誕生日を祝福し，静かに語りかけるのでした．おめでとう．今日は君の誕生日だ．君のご両親が君と初めて出会った日なんだ．ご両親が愛情と祝福を以って君を迎えた，その証の日なんだ，と．そして前田嬢は初めて両親の似顔絵をちゃんと描き上げるのでした．
前田嬢の問題が一件落着してホッとしたのもつかの間，新たな問題が生じる気配です．景子先生は，インターネットの「自殺サイト」の掲示板にクラスの生徒が書き込んだと思われる自殺予告を発見します．
実は，その自殺予告を書き込んだのは，クラスでも一，二を争う美少女・大政絢嬢でした．大政嬢はクラスメイトの濱田岳君に，「一緒に死んでほしい」ととんでもないことを言い出します．しかし，当然ながら景子先生も織田先生もまだそのことには気付いていません．次回以降，この自殺問題で大波乱がありそうですなぁ．
本日の北乃きいちゃん．上記の通り今回は前田敦子嬢が主役でしたが，それでもきいちゃんは要所要所でけっこう活躍しています．
ついでと言っては何ですが，「自殺サイト」の掲示板に自殺予告の書き込みを行った張本人・大政絢嬢です．この子も綺麗ですねぇ．このクラスは，北乃きい，吉高由里子，大政絢，前田敦子，谷村美月と，カワイイ女の子がたくさんいて，男子連中は幸せですな．
大政嬢は心の闇を抱えているようで，私に見えるこの世界の風景は焼け野原だと言い，平気で交通事故の犠牲者の写メを撮って他人に見せ，「自殺入門」などという本を読み，上述したように自殺予告を行い，挙句にクラスメイトの濱田岳君に「一緒に死んでほしい」などと言う始末です．こんなに美少女なのに，自殺なんて言わないでくださいよ，まったく．
次回以降，“自殺”絡みで重い展開が続きそうです．余談ですが，大政嬢が自殺を言い出すシーンでSimon & Garfunkelの名曲「The Sound of Silence」が流れていましたが，なんでまたこの曲なんでしょうかね．
今回は，自殺予告に関する部分を除けば，地味にいい話でした．前田嬢が救われ祝福される物語は，個人的にはこれまでのエピソードの中で一番気に入りました．一つ不満を申せば，前田嬢の言う“地球破滅の日”が彼女の“誕生日とされている日”と一致しているという示唆が全く無かったので，前田嬢と織田先生の行動の意味がなかなか把握できなかったですね．
織田先生の破天荒な暴走はありませんでしたが，わずか数時間で校庭に電飾バースデーケーキを作り上げる手際は見事なものです(笑)．そこに敬意を表し，ハッピーバースデー織田先生の渾名を奉りたいと思います．
一方，景子先生は完全に脇役に回り，とくに目立った活躍はありませんでした．ちょっと残念．山本生徒との禁断の恋の件も完全に放置です(笑)．ただ，次回は景子嬢が理事長一派に反旗を翻しそうな気配があり．この点は楽しみだったりします．
ところで，景子先生はどうやって「自殺サイト」の自殺予告書き込みに気付いたのでしょうかね．教員には業務に直接関係のないネット巡回などをしているヒマは無いはずです．誰かから通報があったのかなぁ．
