北川景子 @太陽と海の教室


太陽と海の教室 #10 [フジTV系]
最終話
2008/09/22


第9話を見終わった段階では,最終回には補習による未履修問題の解決以外にやることが無いのに大丈夫なのだろうかと思っていましたが,それなりにうまくまとめていましたね.そういえば“日輪祭”があったか.

さて,未履修問題の発覚で大学受験を控えた生徒たちに動揺が走る中,織田先生と戸田校長は第7話で作成していた補習計画を直ちに実行すべきとの立場です.しかし,小日向理事長は受験後に未履修科目のレポートを提出することで卒業資格を得られるように手を回す意向です.

生徒たちに「補習の必要は無い,何も問題は無い」と言う小日向理事長.「勉強していない科目があるのにどうして問題無いと言えるのか?」というある生徒の問いに対して,理事長は「安心しなさい.君たちは守られている」とか言うてましたが,答えになってまへんがな.

一方,織田先生は補習をすべきだと説きますが,受験を控えた今になって新たな負担が増えることを避けたいと思う大多数の生徒たちは,補習無しで手を打つという理事長の方針に従うという意思を示します.この一連の経緯を目の当たりにして,複雑な表情の景子先生.

しかし,織田先生はまったくくじけることなく,補習の準備を進めます.とにかく自分にできることからやるのだという織田先生を見守る景子先生.

そんな織田先生は,ある日の放課後から体育の補習を始めます.補習といっても,まだ誰も生徒がついて来ないので,結局織田先生が独りでグラウンドを走っているだけという状態なんですが.(^_^;

補習の孤軍奮闘をしていた織田先生についに協力者が登場.最初の協力者は,なんと元理事長一派の八嶋智人先生でした.景子先生も補習を嫌がっていた生徒たちにもう一度考え直すように呼びかけます.

当初から織田先生の考えに賛同していた一部の生徒も立ち上がり,再度の議論の末,やっぱり補習をやるべきだとの意見にまとまります.そんな生徒たちの姿に感無量の景子先生なのでした.

しかし,この場面,もうちょっと何とかならなかったもんですかね.織田先生に影響を受けた主要な生徒が一人ずつ立ち上がって,順番にしゃべって,その結果クラスのみんなも考え直して,補習実施が決まって,めでたしめでたし,景子先生はウルウルしながら見守っているだけ……ではちょっと芸が無いような.(^_^;

ということで,補習をするのしないのとグダグダやってましたが,何もそんなに難しく考える必要は無いのですよ.やった方が良かったに決まってますがな.景子先生のこの素敵な笑顔が答えです.

結局,小日向理事長は未履修問題の件で辞任せざるを得なくなります.そして,理事長の指示で長らくクラス担任を外されていた織田先生は,再び担任の座に戻ることに.これに伴って担任から副担任に戻ってしまう景子先生もむしろ嬉しそうです.「3年1組の担任は織田先生です」って.

※追記(2008/11/22)
実は,景子先生はこのドラマの開始直後,7月末の段階で小日向理事長の失脚を予想していました.大胆予想ノ的中,見事ナリ.(笑)

「本当に先生は生徒のことばかり考えているんですね」と生徒たちを見つめている織田先生に穏やかに語りかける景子先生.「私,そういう先生のことを半分尊敬してます」

「あとの半分は,嫉妬っていうか何ていうか,生徒のことだけじゃなくて,少しはそばにいる人のことも(考えて欲しいなー)」と景子先生が語っているそばから,織田先生は生徒のもとへ走って行ってしまいます.

景子先生はそんな織田先生の姿を「もぅ,しょうがないなぁ」ってな感じで見守るのでした.

いやー,この一連のシーンの景子先生の表情と仕草は最高でした.織田先生への信頼と尊敬から好意が芽生え始めている様子を,穏やかに可愛らしく表現していたと思います.個人的には,このシーンの景子嬢を見ることができたことを以ってこのドラマを見た甲斐があったと思いますし,景子嬢がこのドラマに出た意味もあったと思います.

景子先生のラストシーンは,高校生活最後のイベント“日輪祭”.今ひとつ行事の趣旨がわかっていない(笑)のですが,自分たちで作った大きな木造モニュメントを燃やすキャンプファイヤーみたいな感じですね.燃え上がる炎を見つめる景子先生の表情がイイです.

ようやく約2ヶ月遅れで視聴終了.未履修問題の件は,要するに胸を張って生きたければ卑怯な手を使うな,遠回りに思えても真っ当に歩めということでしたね.個人的には,旧海軍兵学校の「五省」の「一,言行に恥づる勿かりしか」,「一,努力に憾み勿かりしか」を想起しました.

そうした努力と自省を踏まえて,一体お前は何者なのかということを自らに問い,答えを見つけよと.そう考えると,第1話と最終話が繋がって一応筋が通るのですが,どう見てもその筋から外れるとしか思えないのが第8話の生徒の死です.やっぱりアレは不要だったのでは……

ところで,一時世間を騒がせたこの未履修問題について,本来学べるはずだった科目の学習機会を奪われた,本来触れることができたはずの新たな知見を学校側から遮断されたという意味での,生徒・父兄側からの異議申し立てってあったのでしょうか.このドラマでは,唯一,谷村美月嬢がそれに近いニュアンスの意見を表明し,個人的には共感するところ大でした.

さて,景子先生については,第4,5話あたりの方針転換で“山本生徒との禁断の恋”が無くなってしまったことによって,当初の予定よりも活躍の場が減ってしまったのではないかと邪推したりもします.もしそうであれば残念ですが,上の方でも触れたように,最終話の織田先生を見つめる素敵な表情に出会えたことを以って良しとしたいと思います.

ということで,景子先生,長い間お疲れさまでした.




最終話の北乃きいちゃん.仲良しの友人たちや彼氏までもがそれぞれに将来の目標を見定めて歩き始めた中で,友人たちの結節点であったきいちゃんは結節点であるが故にこのまま今の友人関係が永続することを望み,友人たちや彼氏との意識のギャップに戸惑いと焦燥感を覚えるといった感じでした.ちょっと切ない感じが良かったですねー.


最終話の吉高由里子嬢.補習あるのみという織田先生の方針に最初に賛同した生徒の一人として印象に残りました.やっぱりズルはよくないよね.


久々に目立ったAKB48の前田敦子嬢.最後の“日輪際”で燃やしたモニュメントには,生徒一人一人が「10年後の自分」へ宛てたメッセージ,「10年後の夢」を書いたプレートが取り付けてあったのですが,前田嬢のプレートには「宇宙物理学者になってねっ☆」と書いてありました.でも,個人的にはなんか違うと思うのです.君はもっと,こう,超常現象研究家とか,そういう方向へ……(笑)


ついでと言っては何ですが,最終話の忽那汐里嬢.「ポッキー」のCMも新バージョンが流れ始めてますね.


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